心に残り続ける言葉たち (1)

前回のブログ「飛行機で会った男の子の話」みたいに、印象に残って忘れられないエピソードもあるけど、その逆で忘れてしまってほとんど思い出せないことも山のようにあったりします。
この違いは何だろう?と考えると、結局その後の自分にとって、必要か、そんなに必要でないか(特に覚えてなくてもいい)、という違いがあるのかなと思ってます。
自分の無意識が、勝手に記憶の取捨選択をしてくれてるように感じます。

自分にとって大事な、そのことの意味を深く考えることが後々にも必要そうな出来事や言葉は、多分そのまま自分の中に残って行くのだろうと。

今回は、人に言われて忘れることなくずっとその意味を今も時々考えることのある「言葉」について、3つ書いてみようと思いました。

私の3つはこんな言葉たちです。

1.「愛とは、その対象を意識すること」
2.「自分を守り過ぎることは自分を滅ぼすことである」
3.「人を幸せにしたいなら まず自分を満たすこと」

それぞれ言われた時のことや、後々考えたこと等を、いっぺんに書こうとするとかなり長くなりそうなので、一つずつ書いてみようと思います。

一つ目。
1.「愛とは、その対象を意識すること」

これは、ハワイで、ロミロミセラピストとしてハワイ在住の先生の元に合宿参加したとき、基礎コースの座学中で出てきたお話でした。

ハワイはそもそも「アロハ」という誰もが知っている言葉があって、その言葉がとても広い場面で使われることも有名かと思います。
挨拶としてのアロハは「こんにちは、さようなら、おはよう」。感情表現として「ありがとう、愛しています、愛」。アロハは様々な場面で使うことのできる言葉です。

ちょっとググって検索してみると、こんなことも書かれてました。
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「アロハ」の語源は「Alo(顔や存在、分かち合い)」と「ha(呼吸)」で、「神の贈り物である貴方の前にいます」から「お互い神様の前にいる様に清い心でいましょう」という意味も込められています。
「アロハ」という言葉は、ハワイの人々の「心の在り方」です。
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グーグー先生に改めて教えてもらえた気持ちです。(^^)

ロミロミはハワイで生まれた手技でもあるので、そのハワイの文化や精神性について、直接現地に行って肌で感じ学ぶことはとても大事なことだな、と、当時よく感じてました。

ハワイのロミロミの先生は、何かの解決にはどんなことも「愛」が基本、とよく仰っており、そして愛というのは、男女間の恋愛についてとか、親子や兄弟などの家族間の思いやりについての話とか、そういったことだけに限らない、ということも何度も教えてくださってました。

愛とは、意識すること だと。

だから「好き」だけが愛だけではない。嫌いや憎いという感情も愛に含まれる。
愛が無い、とは「その存在を無視すること」だと。

私は初めてこれを聞いて、自分の深いところが歓喜に沸いてました。そう、それ!みたいな感じ、に。私の心の奥にあった何かを、わかりやすく言葉というものにして教えてもらえた瞬間だったという気がします。

ロミロミはアロハ、愛、というエネルギーをしっかり意識して行う手技だと言えます。
愛のマッサージ、ってなると、どうしても時々あらぬ良からぬ方向で想像されてしまう方も、まあまあいらっしゃってしまって、それがなかなか残念です。
(日本で施術しようとなるとどうしても女性専用になってしまいがち、に思います。本当は男女問わず問題無くできたらよいのですけどね。まあロミロミに限ったことでも無さそうですが。)

この手技についてもうちょっと書いて置こうと思います。
ロミロミは、自分は自然の一部なんだ、と言う意識を常に持つことがセラピストには必要です。だから施術中は「呼吸」を絶え間なく行いながら施術します。呼吸、そしてグラウンディングが大事。

それから施術を行うセラピスト自身は、ただその人に必要なエネルギーを通すためだけに存在する、という意識をしっかり持つことも大事です。よくパイプの役目、とか言ったりします。自分の持てる力がその人を癒すというのでは無く、自分というパイプを通ってきたその人に合ったエネルギー、がその人を癒す、という考えになります。
ハワイに行ってこういう話を聞いて、ああロミロミってかなりスピリチュアルなセラピーなんだなあと、思うようになるわけです。

が、ハワイでロミロミが生まれ、それを受け継いで来られたネイティブハワイアンの方々からすると、そういう考え方はごく自然で当たり前な精神文化なのだとも教わります。
そういった大自然と対話するのがごく普通な、ネイティブな方々と交流する、、そういう繋がりもロミロミから始まったような気がします。

海外ではこういう目に見えない世界について、専門的に大学で学べる分野もあります。(形而上学とかは確かそうだったと思います。) それからロミロミはハワイ州でのライセンス取得が認められています。日本で言う鍼灸マッサージ資格のような感じで。日本でだとロミロミはリラクゼーションサロンでのみとなるしマッサージと言って扱ってはいけない。。
けど、私はロミロミの考え方はセラピストをやってない今でも大好きだし、人の体に触れる機会のある仕事で、感受性の高い人であれば、特に大事な考え方だと本当は思ってます。ロミロミの精神性をしっかり意識した上で施術を行うと、人から悪い気をもらってしまう、なんて事態に殆どならないからです。

勉強し体験してみないとわからないかも知れませんが、ロミロミはセラピスト側にも施術を受ける側にも本当に「愛」のある内容だと思ってます。

で、愛=意識する こと、についてもう少し。

例えばですが、熟練の職人が丹精込めて研究を重ねて作ったカバンとか靴とか、或いはバイオリンみたいな楽器とか、時計とかの高級品もあると思います。そういう方々はたいてい、その材料になる動物の皮のこととか、木の状態のこととか、細かいネジのこととか、本当~に深~く理解してる、ということが殆どですよね。

どうやったらそれが良くなるか、を深く意識し作り上げる。そうして出来上がったものは作り手の「愛」を感じる。見る人を魅了し、それを欲しいと感じる。

とりあえず老舗ブランド的なもので例えてみましたが、(ちなみに私ハイブランドものほとんど知りません。すみません(^^;)

「愛=意識する」というものを大事にして何かを作ること、今の仕事をすること、は、きっとどんな分野でも素晴らしい成果を出すものだと思います。
自分が携わるその世界を更に深く広げられる、唯一の力で方法なのだと、心からそう思ってます。

私の夢の絵の活動も、自分自身を深く意識した結果、始めることになりました。
だから、これが自分の何かをまた広げることになるかも知れないな と、楽しみに思ってます。